トラブルガール
- hiro
- 2020年8月12日
- 読了時間: 2分

「沙羅!あんたね!何回言ったらわかるのっ!」
忙しい日常の中で比較的ゆるやかな時間が流れていた事務所内にマネージャーの美琴の怒声が響く。彼女がこの事務所に入って数年。超厳しい社長の那美さんの下でしっかりマネージャーとしての基礎を学んだこともあり今では超多忙なアイドルグループ「Peche」を支える敏腕マネージャとして活躍している。
そんな彼女に人目もはばからず叱られているのが、「Peche」のメンバー朝日 沙羅。
どうやら話を聞いていると今後出演する番組でプロデューサーと打ち合わせがあったらしいんだけどその時に何かやらかしたらしい。
「だって、あいつが気持ち悪い顔で手握ってきたんだからしょうがないなくない?」
「握手しただけでしょ?私も他の子たちもそんな感じに思ってないじゃない。」
「いやあんたらが鈍感なんだって。あいつ絶対エロい気持ちがあったって。」
ふてくされたように自分の行いを認めようとはしない沙羅。
「…まずあいつって言うのはやめなさい。それにだからって中指立てて暴言を吐くのがアイドルのすることなの?」
反省の薄い沙羅の態度がよほど気に入らなかったのか静かに声のトーンを落とす美琴。あ~あ…これ本気で怒った時のやつだ。
それからいくつかのやり取りをした後、反省を促す美琴とごねる沙羅の絵面は変わらない。
しびれを切らしたのか美琴が沙羅の腕を掴み、膝の上に乗せてしまう。
「あなたがそういう態度なら反省するまでお尻をぶつしかないわね!その態度、後悔しなさい!」
あらら…さっきまで強気だった紗羅ですが…急に弱弱しい顔に…
あぁ~パァン!パァン!と高い音がオフィスに響いてます。
その音とともに表情をゆがめる紗羅。
どうやら彼女が大泣きするのも時間の問題ですね。

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